書籍・雑誌

September 04, 2009

今夜も眠れない

今夜も眠れない―名著ゼミナール  昭和六十年十一月二十日初版発行

随分と古い本を引っ張り出してきた。今は亡き開高健の評論対談集。教授と助手が美酒を飲みながら本について好き勝手なことを語るという設定の対談集。時には深い含蓄のある名論卓説を吐くかと思えば、本から離れて暴走する。読み始めるとおしっこも寝るのも惜しくなる本について語る。

紹介されている本には読んだことのないのがたくさんある。私もまだまだだ。半世紀も生きているのに。いつか読む機会が訪れるまでここに積読。

  1. スパイ小説
  2. ドキュメント
  3. 食物誌
  4. 革命記
  5. ポルノグラフィ
  6. SF小説
  7. 怪人物伝
  8. ナチュラリスト文学

本の情報を探しやすいようにAmazonにリンクを張ってみた。アフィリエイトだからクリックして購入してもらえれば幸いだ。

残念ながら「今夜も眠れない」自体が古い本だから、新品の在庫があるものが少ない。ほとんどが古本へのリンクだ。SF関連はよく読まれているのだろう。在庫のあるものが比較的多いようだ。

今でも新品在庫のある本は本当のロングセラー、寝食を忘れて読める本であろう。

そんな本に囲まれ、揺り椅子に揺られ、日々読み暮らせたらどんなにいいだろう。

| | TrackBack (0)

August 24, 2009

闘将伝―小説立見鑑三郎

友人にもらった。書棚を整理したらしい。

友人は格闘技好きなので題名だけ見て格闘家の自伝と勘違いして押し入れにしまいこんでいた。

先日、何か読む本はないかと押入れをあさっていて開いてみると、幕末から日露戦争の頃までに活躍した武人の半生記であった。

戊辰戦争で活躍した人物らしいが名前ははじめて聞く。

鳥羽伏見の戦いから、佐幕派最強と謳われた桑名藩雷神隊隊長として越後、会津を転戦した。その活躍ぶりは目覚ましい。

同志が次々と敵の攻撃に斃れ、重傷を負い自決してゆく中、掠り傷ひとつ負わずに戦場を駆け巡る様は、著者の文章が素晴らしいというのもあるだろうが、書物を下に置くことを忘れてしまう。

一気に読み終えたと言いたいところだが、読書に割ける時間は少ない。就寝前に30分ほどずつ読んで二週間くらいかかった。それでも物語が山場にくるとしばしば寝る時間を忘れてしまった。

戊辰戦争は賊軍として敗北。その後、故郷にて謹慎。謹慎がとけた後、陸軍を志願するが賊軍の将は薩摩、長州の派閥が多い軍には受け入れられなかった。

生活のために司法文官となったが西南の役をきっかけに陸軍に。戊辰戦争での活躍を買われたのだ。

朝敵の汚名を着せられて肩身の狭かった桑名藩の同志たちを束ねて、仇敵薩摩軍を討伐に向かう。城山攻撃で一番乗りを果たし、賊軍としての汚名を雪ぐ。運命とは皮肉なものだ。

日清・日露でも活躍しているが、前線での戦闘はさすがにない。指揮官として実践で培った采配が見事に味方を勝利に導き、晩年には陸軍大将になっている。

こんなにすごい人生を送った人がたくさんいた時代。もっと知りたいという気になる作品である。読んでよかったと思えた一冊だ。

| | TrackBack (0)

July 08, 2009

脳内革命

随分昔に話題になった本。知人にもらって押入れの中にしまいこんでいた。探し物をしていて目に留まり気が向いたので引っ張り出して読んだ。

リラックスすること。前向きな考え持つこと。そうすると脳内にβエンドルフィンが分泌され、脳が活性化する。

βエンドルフィンなどの有効物質はアミノ酸から構成されるので良質のたんぱく質を取れる食事を心がけること。

高血圧、高脂肪、高血糖は体に良くないので食べ過ぎないこと。脂肪分の多い食事は避けること。食後30分くらい休息したら20分程度の運動を心がけること。

人間の脳は120歳まで生きられると聞いていたが、この本が初出だったのか。いまでは、万人の知る健康法。それもこの本がきっかけで広まったのだろうか。

健康で長生きはしたいものであるけれど、なかなか実行は難しい。

| | TrackBack (0)

May 24, 2009

淀川長治集成 1 私が知った愛した監督とスタア

「淀川長治集成 1 私が知った愛した監督とスタア」が私の手元にやってきたのは2005年のこと。

本というのは読みたいと思った時でないと開く気にならないものです。人から薦められ、すぐさま読み始めることなどないもので、本棚にしまったまま忘れていました。

趣味は「読書」などと履歴書に書いたこともありましたし、学校の図書館にはよく通ったものです。本が好きな自分でありたいと思い、それがかっこいいように思うのですが、本来の私はそれほど本が好きではないようです。本を開くのが他のことより億劫なのですから。

映画も好きです。今でも月に一度くらいのペースですが映画館に足を運びます。映画を観るようになったのは淀川さんの解説で有名な日曜洋画劇場のお陰でしょう。

毎週楽しみにしていた思い出があります。日曜洋画劇場のコマーシャルソングであったレナウン娘やカーペンターズの遥かなる影を聞くと日曜洋画劇場を思い出します。

エンディングテーマが流れてくると、明日からまた学校かという憂鬱な気持ちになりました。日曜洋画劇場は大好きだったのに、いまでも、あの曲を聴くとあの憂鬱な感じを思い出すのが残念です。

日曜洋画劇場ではウエスタンがあの頃は多かったような気がします。日本で封切られたウエスタンはほどんど放送されたのではないでしょうか。つまり私は有名なウエスタンはほとんど見てしまったことになります。

日曜洋画劇場でしか映画を見たことのなかった私が、学生下宿で一緒だった映画好きの先輩をして「お前、たいていの映画みてるじゃないか」と言わしめたこともありました。

そんなこともありまして「映画観賞」も履歴書の趣味の欄に書いたことがあります。

淀川さんのこの本を読んでしまうと、ちょっとやそっとじゃ映画通を名乗れません。もともとそんな稀有な人だということは重々承知していましたが、本当の実感しました。

その知識と経験の膨大さ。評論家としての鋭い観察眼。もう、本当に映画のために生まれてきたような人であります。

私なんてただの映画好きです。それで構いません。はい。

そして、若いころ淀川さんに映画の面白さを教えてもらえたことをありがたく感謝します。

この本を読んで、映画の本当の面白さは、私が面白いと感じているところとは別の所にあるような気がしてきて、もっともっと映画を楽しみたいと思いました。

淀川さんの域にはとても達することはできませんが。

| | TrackBack (0)